ベーシックシリーズ-Vol15-
先日投稿した記事『【SEMをご存知ですか?】サーチエンジンマーケティングの全てを紹介』を巡り、社内でちょっとした議論になりましたので、今回はその内容についてご紹介します。
改めて、社内でブログを読み返した際に1人の人物から『SEMに関する定義』について意見がありました。そしてSEMに関する定義、SEOに関する定義を視覚化して説明してきたのです。
その後、色々と気になったため、私は改めてSEO、SEMに関して評価の高い文献や情報を集めチェックしました。
すると、SEMに関してはいくつかの定義があり、この点については議論を深めて、より本質を追求する必要があると感じています。
SEOとSEMがカバーする領域、そして定義については諸説あるということです。
Contents
私の見解をお伝えする前に、広く一般論に話をさせていただきます。
SEOとは、デジタルマーケティングにおける手法の一つで、広告を用いないオーガニック検索のみによって、検索エンジンの検索結果の上位(例えば1ページ目)に情報を表示させるためのテクニックと戦術です。SEOによって自社のサイトを上位表示させるには、中長期的なSEO戦略が必要でとても根気のいる作業になります。
SEOとSEMの定義について多くの人が間違えるのは、業界の人間の間でも見解が2つに分かれているためです。
『SEOはSEMという枠組みの中の一つ』と唱える人もいれば、『SEOとSEMは異なるコンセプトがあり独立したものである』と唱える人もいます。
まず最初に理解していただきたいことは、SEOとSEMに関する定義は、いくつかの定義や見解があるということです。さらに、デジタルマーケティングの専門家の中で、その見解や定義は変わる可能性もあるということです。なぜなら、デジタルマーケティングそのものが日々進化しているからです。
例えば、マーケティングそのものに関する定義も様々です。マーケティングの”神様”と言われている、フィリップコトラーは、マーケティングに関する見解について、他の専門家とは異なる見解を示しています。
もし、あなたがマーケティングに関して様々な見解に触れたければ『マーケティングの専門家による7つの定義』を参考にチェックしてみて下さい。
Semrush(セムラッシュ)とは、有名なマーケティングプラットフォームを開発している企業です。このソフトウェアは世界中の多くのマーケッターに使われている信頼性の高いツールです。
Semrushが日々投稿しているブログは非常に情報としての価値が高く多くのマーケッターに重宝されているコンテンツです。
Semrushの記事によると、SEOとSEMに関して、次のように言及しています。
SEOとSEMは、検索エンジン上で自社のWebサイトをターゲットに情報を提供するために用いられる戦略という意味では一緒ですが、それぞれ異なるマーケティングチャネルです。
SEO vs. SEM: What Is the Difference and How It Affects You
さらに、Semrushのブログでは次のように書かれています。
SEOとSEMは、頻繁に逆の定義がされたり間違った定義がされます。SEOやSEMはビジネスにおいてGoogleやBingのような検索エンジン上で、自社のターゲットユーザにリーチするために使われますが、それぞれが異なるマーケティングチャネルです。
SEO vs. SEM: What Is the Difference and How It Affects You
それぞれが、異なるマーケティングチャネルであるとしたうえで、SEOとSEMの定義を以下のように定めているのです。
Brian Dean氏は、世界的な知名度を誇るSEOエキスパートで、backlinko.comの創業者でもあります。
backlinkoのブログによると、SEOとSEMに関して、次のような見解を示しています。
SEOであなた集中することは、100%オーガニック検索の表示結果(表示順位)です。SEMでは、検索エンジンでトラフィックを得るために、SEOとPPC戦略を包括的に立てることが求められます。
backlinkoでは異なる主張がされており、SEMはPPC(広告)とSEOのそれぞれの戦略が相まって検索表示結果に影響するものだと主張しています。
Amazonのalexaブログでは、更に大きな視点で見解を示しています。
blog.alexa.comによると、SEOとSEMは自社のページを検索結果に上位表示させるために、2つの異なる戦略が用いられていると主張しています。
SEOとSEMの戦略はサーチマーケティングの枠組みに入ると主張しているのです。
彼らは、サーチマーケティングを以下のように定義しています。
ブランドやサービスサイトへのトラフィックを増やすために、オンライン上への露出を高め検索表示ランキングを高めます。広告やSEO関係なく検索によってより多くの流入を増やすための総合的な戦略の中のパートである。
blog.alexa.comより
サーチマーケティングではキーワードの選定がとても大切になってきます。SEOやSEMの対策に取り掛かる前に、きちんとしたキーワード戦略を立てることが重要であることも、ブログ内で言及されているのです。
サーチマーケティングはキーワードマーケティングであると言い換えることも出来ます。
「SEMとは何なのか」という疑問に対して、多くの人が異なる考えを持ちながらも、それぞれしっかりとした主張をされているという印象を受けました。
SEOとSEMの定義に関しては、主に2つの主張が巡っています。
1つ目は、SEOとSEMの定義は2通りありますが、検索結果に上位表示させるという目的を達成させるという意味では同じであるということ。
2つ目は、SEMはPPC戦略とSEO戦略において検索上位結果に表示させるという目的を達成させるためのチャネルであるということ。
各専門家の主張を確認すると、それぞれの主張には論理的な主張の裏付けがあり、全ての主張が合っていると言えます。
私はSEOとSEMは、同じ目的を達成するために2つの異なる方法があると総括しました。そのための方法は2つありますが、SEO戦略を戦略的にきちんと実装すれば、SEM戦略についても上手くいくということだけは確かなことです。
さて、次回の記事ではSEMに関するベストプラクティスを公開する予定です。さらに、SEO対策をしっかり実践することで、SEMのターゲットに対してどのようないい影響を及ぼすのかを書かせていただきます。
SEOやSEMの対策をしたいが何から始めたらいいのか分からない。キーワード選定ってどうやってやるの?このようなお悩みをお持ちでしたら、サイバーブリッジにご相談下さい。以下のフォームに『名前』と『メールアドレス』をご入力いただき『送信する』を押していただければ、担当よりメールにてご連絡させていただきます。