デジタルマーケティング

Google広告の目標設定方法 | 目標によってキャンペーンを使い分けよう

Google広告の目標設定について考える際には、目標に応じて広告キャンペーンを使い分ける必要があります。

一般論として、様々なビジネスやマーケティングキャンペーンにおいて、あらかじめ目標や目的を決めることは非常に大切なことです。

事前に目標や目的を細かく設定することで、あなたのビジネスは必ず良い方向に向かいます。

これはGoogle広告においても同様です。

デジタルマーケティングのビジネスを長く続けることで、様々なクライアントや事例に遭遇してきました。

成功している組織の大半が『明確な目標』を設定し、検証と修正を繰り返しながら目標達成に向けて動いています。

ビジネス目標の定義とは?

ビジネス目標の定義について考える
ビジネス目標の定義とは?

私たちは、ビジネス目標について次のように定義しています。

それは『特定の期間において決めた何かを成し遂げること』です。

目標設定の重要性

もし、あなたが新たに無農薬フルーツのWebサイトを作成することを検討している場合、それは表面的な計画の一つに過ぎません。

Webサイトを作成する真の目的は多くの人がオーガニック検索によって、無農薬フルーツを知ってもらうことです。

インターネット上にいる多くのユーザに対して、自社で提供している無農薬フルーツを知ってもらい、購入してもらうことが真の目的になります。

決してWebサイトを作成すること自体が目的ではありません。

また、オーガニックフルーツなどを実店舗で購入しているようなニッチなユーザに対して興味を持ってもらい、Webサイトから商品を購入してもらうことになります。

ビジネスの目標をしっかりと設定することは、Google広告のキャンペーンでも明確な結果につながります。

それを証明するかのように、Google広告では広告キャンペーンを作成する際にキャンペーンの目標設定を推奨しています。

Google広告で目標設定が重要な理由

これにはいくつかの理由がありますが、ご存知の通りGoogleは数兆にも及ぶビッグデータを所有しています。

このデータを駆使することで、人々はどのように検索して、どうやって意思決定をしているのかを把握できます。

そこで、あなたが具体的にGoogle広告の目標を広告キャンペーン上で設定すれば、GoogleのAIは数々の事例を参照しながら類似設定を提示してくれます。

目標設定を緻密に行なえば行うほど、精度の高い事例を提示してサポートをしてくれます。

Google広告がビジネス目標達成に最適な理由とは?

PPC広告の仕組みについて解説
PPCはクリックされたときのみ課金される仕組み

Google広告は、Googleが無償で提供しているオンライン上の広告プラットフォームで管理できます。

広告の仕組みは入札型で入札単価に応じてユーザの検索結果画面に表示される仕組みとなっています。

実際に、広告費用が発生するのは、ユーザが検索結果画面に表示された広告をクリックしたときだけになります。

Google広告には5つの主な広告キャンペーンタイプがあります。

  1. 検索キャンペーン
  2. ディスプレイキャンペーン
  3. ショッピングキャンペーン
  4. APPキャンペーン
  5. 動画キャンペーン

Google広告はペイド広告キャンペーンのことで検索エンジンマーケティングの領域に分類されます。

検索エンジンマーケティングの領域について
SEOとインターネット広告を網羅するのが検索エンジンマーケティングになる

検索エンジンマーケティングという同じドメイン内にいますが、SEOと比較してGoogle広告は即効性が期待できます。

したがって、検索エンジンマーケティング戦略を考える時には、SEO対策とPPCキャンペーンの両軸で考えながら、Google広告の目標設定を行なうのが望ましいと言えます。

さらに、決して忘れてはならない事実が、Googleのマーケットシェアは全世界で92.47%にのぼるという事実です。

これだけ検索エンジンのマーケットシェアがあれば、ペイド広告に投資する場合のプライオリティは必然的にGoogleになります。

これが、Google広告がビジネスに最適な理由です。

Google広告のキャンペーン目標について解説します

Google広告のキャンペーン目標設定ページ
Google広告では目標を達成するためにキャンペーン目標を設定します

Googleの広告キャンペーンを設定する際に、必ず聞かれるのが『キャンペーン目標の選択』です。

上の画像をご確認下さい。

これは、あなたがGoogle広告キャンペーンで達成したい目標について確認する項目です。

広告運用を始めるにあたり、目標設定をすることはとても大切な作業になります。

キャンペーン目標では、一つのキャンペーンに対して一つの目標設定をすることができます。

Google広告の目標設定がビジネスに好影響を与える

Google広告の目標設定を考える
Google広告の目標設定を考えることはビジネスにとって広範囲にいい影響を与える

Google広告の目標設定を明確にすることは、Google広告で何を成し遂げたいのかを緻密に考えるいい機会になります。

広告運用の目標を設定することで、それに付随する様々な設定が簡単に設定できます。

ひと昔前とは異なり、今ではビジネス目標い応じた最適な設定をAIがサジェストしてくれますので基本的にはその指示に従うようにします。

機械的に設定するため、始めは不安になるかもしれません。

それでも、このような手段を選ぶことが最善の設定方法で、ビジネス目標を達成するための最短距離になります。

オーガニックフルーツの販売で広告を出す場合のサンプル

例えば、検索ユーザがあなたの広告をクリックした後も、継続してオーガニックフルーツを販売している店舗に集客したいとしましょう。

そこで、オーガニックフルーツを欲しがっているお客さんをお店に呼び込むためには、広告のキャンペーン目標を『来店数と店舗売上の向上』に設定することです。

逆に、もしも『ブランド認知とリーチ』をキャンペーン目標に設定したなら、多くのお客様の来店は期待できないでしょう。

このように、新たにオーガニックフルーツの店舗をオープンして広告をクリックした後にお店に訪問することを目標に設定します。

この場合にとるべき最適な方法としては、キャンペーンを2つに分割して異なる目標を設定して広告を出すことです。

そして、2つの広告キャンペーンに対して予算をどのように使うかを決定しなければなりません。

Google広告のキャンペーン目標の違いと特徴について

Google広告のキャンペーン目標の特徴と違い
広告キャンペーンには目標に応じた特徴と違いがあります

広告キャンペーンの目標設定では、あなたの目指すべき目標に対して選択できるように、異なるタイプの目標を用意しています。以下の7つのタイプの目標をご紹介しながら、どのタイプの目標が貴社のビジネスに対して最適なのかを考えていきましょう。

キャンペーン目標1:販売促進

広告キャンペーンの目標を”販売促進”に設定している場合、Google広告では、サイトやアプリ上でのセールスまたはコンバージョン数を増やすためにキャンペーンを進めていきます。

セールスキャンペーンを有効にすることで、あなたの広告を閲覧した後に購入の意思決定をするような顧客を多く引きつけることができます。

さらに、過去にコンタクトを取った顧客とのエンゲージメントを強化することができます。

セールスを目標とするキャンペーンには、全部で3つ(検索広告ディスプレイ広告、そしてショッピング広告)の広告タイプがあります。

キャンペーン目標2:見込み顧客の獲得

”見込み顧客の獲得”を広告キャンペーンの目標に選択した場合、コンタクトフォームへの情報入力、ニュースレターへのサインアップなどを促進することで、ターゲット顧客と製品やサービスの接点を増やしていきます。

1つのキャンペーンに検索広告、ディスプレイ広告、ショッピング広告、動画広告のいずれかを設定することができ、それによってより多くのリードの獲得につながります。

見込み顧客獲得を目標とするキャンペーンには、全部で4つ(検索広告ディスプレイ広告ショッピング広告、動画広告)の広告タイプがあり、多くのリードを獲得することができるようになります。

キャンペーン目標3:Webサイトのトラフィック

”Webサイトのトラフィック”を目標に設定した場合、あなたの製品やサービスに対して興味を持つユーザのトラフィックを獲得することができるようになります。

Webサイトのトラフィックの獲得を目標とするキャンペーンでは、全部で4つ(検索広告ディスプレイ広告ショッピング広告、動画広告)の広告タイプがあり、それによって、より多くのリードを獲得することができるようになります。

キャンペーン目標4:製品やブランドの比較検討

広告キャンペーンの中でこのオブジェクト(製品やブランドの比較検討)では、あなたのブランドやサービスに対して既に訪れたことのある人、オンライン上で類似製品やサービスを探していて、あなたの製品やサービスを推薦できるような潜在顧客にフォーカスして広告を配信します。

この広告キャンペーンは、動画広告キャンペーンのみが適用されます。

キャンペーン目標5:ブランド認知度とリーチ

”ブランド認知度とリーチ”キャンペーンでは、幅広くオーディエンスに情報を届けて、認知度を高めていきます。

このキャンペーンでは、ディスプレイ広告、検索広告を用いてブランド認知度を高めていきます。

キャンペーン目標6:アプリのプロモーション

この自動化されたキャンペーンでは、アプリのインストールを促進してエンゲージメントを高めます。

Googleの検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、Google Play、他の関連アプリ、そしてYouTube APPプロモーションに対して広告を配置して、キャンペーンに多くの情報を配信します。

キャンペーン目標7:来店数と店舗売上の向上

実店舗にフォーカスしたキャンペーンでは、店舗への来店に繋げるキャンペーンです。このキャンペーンは、お店の売上を上げるための大きなきっかけになります。

キャンペーンの目標を決めたら、最適なキャンペーンタイプを選択してセットします。

もし、広告主であるあなたが、どのオブジェクトも選ばないということであれば、”目標を設定せずにキャンペーンを作成する”を選択すればOKです。

まとめ

デジタルマーケティング戦略で成功しているビジネスの多くは、SEOとPaid広告キャンペーンを採用しています。

Paid広告キャンペーンには様々なプラットフォームがありますが、その中でもGoogle広告は、最もポピュラーで最も優れた広告プラットフォームの1つです。

ただし、Google広告に投資するだけでは、成果が保証されるわけではありません。

業界のベストプラクティスであるGoogle広告スキームをしっかりと構築することが重要で、それができれば、ビジネスのROIを高めることは十分可能です。

Google広告には7つのキャンペーン目標を選択できるようになっています。

キャンペーンの目標を決めることは、Google広告を運用するにあたって重要な準備・プロセスの一つになります。

Google広告でビジネス目標を達成する方法については、下記の記事で紹介しています。

この記事を書いた人

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櫻井 邦則

代表取締役

1982年生まれ。 趣味はブログとゴルフ。 ブログでは検索スコアを上げるために、ゴルフではスコアを下げるために日々奮闘しています。

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